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【金高探究】自分の言葉を持って社会を生きる

10月10日(火)、大堀精一先生(株式会社Gakken)を講師にお迎えし、全校生徒を対象に小論文講演会を開催しました。

タイトルの『自分の言葉を持って社会を生きる』は大堀精一先生が小論文指導において大切にしている言葉です。

社会は仲の良い友達関係だけで成り立っているわけではなく、価値観の違う人達の集まりです。よって、自分の考えをしっかり持ち、考え方の違う人達ともコミュニケーションをする力が求められます。コミュニケーション場面はグローバル化により一層広がっていると言えるでしょう。

『自分の言葉を持って社会を生きる』ために、
講演のパート1では、「物事を違う視点から見る」というポイントが示されました。実際にあったエピソードを題材に生徒たちはある二者の主張を整理し、エピソードの背景も考えます。またスマートフォンも題材に使い手側ではない側面に触れていきます。

「普段使っているものを違う視点で見てみる、これは社会を知るということ」と大堀先生が生徒たちに伝えます。


しっかりと講演に耳を傾ける態度、立派でした。
これも一つの「知ること」ですね。

パート2は、「社会問題の基本を考える」です。生徒たちは、グローバル社会のイメージとアメリカ生まれで世界中に広まったものを書き出していきました。回答の多くに良いイメージ、便利で楽しいものが並びます。しかし、その後、グローバル社会がもたらしている地域社会の現状、さらには激しい競争社会にも目を向けていきます。

複眼的に社会を見つめた先に、実はすぐ隣に存在していた様々な問題が浮き彫りになり、私たちは別の観点に気が付きます。

今回の小論文講演会は進路講演会も兼ねて行われました。小論文で問われること、小論文を書く上で大切なことを示していただきながら、同時に、社会のリアルを考える、まさに私達が生きている社会を考える、ということに見事につながりました!

「社会問題に対する知識や情報がないと私たちは何も書くことができません。また、現代の社会問題は様々な要素が絡み合っているため、あらゆる学部系統の学問が関係していることを意識する必要があります。」

大堀先生から生徒たちにこのようなメッセージが送られ、あっという間の90分が過ぎていきました。

知ること、考えること、そして書くということ。
一つ一つが生徒たちの思考土台となり血肉になって、やがてより良い社会を創っていく…そう改めて感じた、本当に素晴らしい講演会でした。

本校での大堀先生の念願の講演会が実現し、充実感と感謝の気持ちでいっぱいです。

大堀先生、本当にありがとうございました。


考えた内容をシェア中。
1年生もペアワークよくできていました。
まず、自分が書くことが大切!
実際に自分が書かないと自分のものになりません!
3年生の多くが、今まさに書くことに向き合っています。