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【金高探究】HUG=避難所運営ゲームに挑戦(防災復興スクール内陸)

予測不可能な社会で生きる力を

避難所運営ゲームはHUG(ハグ)ともよばれますが、なぜHUGなのかご存じですか?
答えは、Hinanzyo Unei Gameの頭文字をとって「HUG
ハグには「抱きしめる」という意味があるので「避難者を優しく受け入れる」とのイメージも「HUG」という呼び名には含まれるのだそうです。

明日何が起こるか私たちは知ることができません。
だからこそ日頃からの準備といざという時の知識が大切なのです。

今回の演習を記憶してほしい

いわての復興教育スクール(内陸)の本校は、防災意識の向上を目指し、11月20日(月)6~7校時にHUGの講義と演習を1年生対象に実施しました。実施内容は次の通りです。
 1 概要説明(震災時の避難所設営の実際、演習方法の説明)
 2 演習1 演習2
 3 振り返り

体育館の図面で通路を確保する

どのような通路が良いか意見を出し合います

避難者カードを読み上げて避難者を受け入れる

塚本清孝先生に進行していただきました

避難所運営ゲームのアイテムは、避難者カード、避難所の図面、敷地の図面想定する災害や避難所によって、図面やカードも変わります。

避難者カード

避難所で共有すべき情報を付箋に記入して貼りだします

リーダーになる生徒を各グループに一人以上配置
限られた時間での避難誘導は時間との闘い、連携を取りることが何より重要

学校の教室を避難者に割り当てるか考えます

役割分担、コミュニケーション能力の必要性を実感
避難所を有効活用するための意見を出し合いながら部屋割りをきめています
様々な状況を想定した避難所運営の計画作成が必要だという気づき

様々な事情を抱えた人が避難所には集まってくる
速やかに判断して的確に避難誘導することが必要

どの場所に何を設置することで不測の事態を乗り切るか考えます
ボランティアリーダー研修に参加して一度体験した生徒のメモ!
2度目だけあって慣れています

HUGの体験を通して

実際自分たちが避難所を運営するという想定で、避難してきた人の配置や支援など、自分が避難所運営に対してどのように考えたかが重要なゲームだということを生徒は学びました。日常の中でどれだけ備えるかがやはり大切なのです。

災害から考える

以下に掲載する写真は石川県の先生からご提供いただいたものです。1月1日の地震の影響で、高台にある校舎前の地盤が大きく崩落し校舎前はえぐれるように大きく陥没しています。基礎部分がむきだしになり、学校まで続く階段は崩れ、学校敷地内の地面には無数の亀裂や段差が走っている状況。
被災地各地では、余震による被害も深刻で、避難指示が出される場所が増えているとのこと。その状況でも自分にできるこ目の前のことをとにかくやるだけだと現地の先生は話されていました。
支援は「相手への心配り」でなくてはなりません。今私達にできることは、被災地の方の気持ちや立場に配慮し、自分たちにできることは何かを真剣に考え、行動してことだと思います。

校舎脇の崩落現場