【金高探究】書くことが目的なのではない。思考することが目的なのだ。
前回記事で触れたように、「総合的な探究の時間」は表現力育成にシフトします。考査試験をはさみ、その後は秋に受験した小論文模試のリライトも予定されています。
本日1月31日は、1年生2年生ともに小論文について国語科からガイダンス。受験済みの小論文模試や普段の様々な記述を分析した上で、大切なポイントが示されました。生徒の普段を見ているからこそ、の指導です。そして小規模校であることを生かした、生徒の実態に即した指導です。
表現力と述べましたが、
例えば課題文があればその課題文を理解する力、社会問題に対して意見を述べる場合には、課題となっている背景や現状を整理、分析し、自分が考える「最適解」や「現実解」を記述する力、そう思う根拠、理由等が求められます。
強いチームが登場したときに、その選手たちに強さのオーラがあるように。一流シェフが作る料理を見た瞬間、味わう前に心を奪われるように。
可視化されるものには必ずそれを下支えする背景があり、知識、情報、技能、そして努力と積み重ねがあるのです。
生徒の小論文もまた、同様です。
一つ一つの文は、これまでの思考や学習の歩みを表しているとも言えます。
テーマについて書くための予備知識、周辺知識はあるのか。
普段から社会問題に触れ、考えたり話したりする機会はあるのか。
比較したり多角的に見たりできるのか。
例示したり、具体化・抽象化したりできるのか。
・・・何より、与えられたトピックを自分事にできるのか。
「書く」ということは「考える」ということ。
インプットでありアウトプットでもあるのです。
少々大げさかもしれませんが、書く人の日常や人生(英語ではどちらもlife)を反映していると思います。
書くことは時に面倒な作業でもあります。しかしながら、生徒が「何かを書く」ということの意義は計り知れません。
金ケ崎高校では生徒の「小論文」「表現力」の”土台”と”周辺”を作っていけるよう全職員で指導していきます!
頑張れ、金高生!!